無粋なんじゃなく……

http://b.hatena.ne.jp/entry/http://b.hatena.ne.jp/entry/http://www.socialmediamarketing.jp/2008/12/seosmm.html

mindblinds 内容がなきゃ伸びないとかアタリマエだろ。おまもり買ってる受験生に「そんなもん買っても実力がなきゃ受からない」とか言うようなブスイさがあるぞおまえらには id:SchizoidMan id:h108 id:ktomotaka2 id:ockeghem

 何か誤解されていると思うのですが、自分のコメントは無粋ではなく全否定です。ブログを作ったらまずやることは次に書くエントリーを何にするか考える事であって、ツールの登録じゃありません。

元記事
SEOやSMMのためにブログを作ったらまずやることリスト - ソーシャルメディアマーケティング(SMM).jp

アクセスの上限はコンテンツ作成時にすでに決定している

 例えSEOで一位を獲得したところで、一日に10回しか検索されないキーワードであれば10hit/dayが最大です。勘違いされていると思うのですが、いかなるツール、手段を用いても、そのコンテンツが稼ぎ出すであろう一日辺りの最大アクセス数の上限を押し上げる事は不可能です。だから、やることリストに対するコメントに、「その手間で自分が欲しい内容について考えた方がよっぽどアクセスアップに繋がると思う」と書きました。

 もしも、その上限を上げる力がどこかにあるとすれば、それは今まで自分がやってきた過去の実績しかありません。だから、タレントが「ラーメン食った」と書くのと自分のような一般人が「ラーメン食った」と書くのではアクセス数が違うんです。それらの小技が本当に効果があるというのなら、その小技+ただの日記でタレントさんのアクセス数を越えてみてください。

恒久的なアクセスに繋がらない

 やることリストで紹介されている手段のうち、殆どがところてん式に新しいものに取って代わられていくものです。一日、内容によっては1時間と1ページ目に表示されていないでしょう。利用者が増えれば増えるだけ、自分の記事が発見されづらくなります。一旦自分の記事が1ページ目から消えてしまうと、そこからのアクセスは期待できません。

 また、コミュニケーションを必須とする物も、複数あると更新の手間が増え、効率が悪くなります。人間の記憶も、定期的に会わなければ消えていきますので、これもところてん式といえます。

タイミングをわざわざ潰している

 ソーシャルブックマークへのセルクマなどは愚の骨頂かもしれません。これが効果を発揮するのは、セルクマをしたSBMのサービスにおいて、自分自身を気に入ってくれている人が多数いる場合のみです。言い方を変えれば、自分がブックマークしたものが、ほぼ必ずトップページの注目のエントリーに表示されるぐらいの影響力がある場合のみです。そうでなければ、その影響力のある誰かがブックマークしてくれるまで手を出す必要はありません。

 はてブSEO効果?
 1userごときのブックマークに劇的な効果がある訳ないでしょう。

BlogのSEOを支えているもの

 BlogのSEO効果が何によって支えられているか。これはpingの送信によるものと考えてまず間違いはありません。そういう意味ではping送信先を沢山確保しておく事もはずれではないでしょうが、これについてはGoogleがいい回答を用意してくれています。

曰く
「君はそんなに複数の検索エンジンを使うのかね?」

 pingの送信も、所詮はところてん式に消え去る可能性が高いものです。重要なことは、出来るだけ定期的に更新を続けること。それが例えpingを送信できないものであってもです。例えば、まとめ記事を作ったとして、そのまとめ記事を定期的に更新していれば、リピーターを増やしやすくなります。その過去の記事が生きているものであれば、例え最初に投稿した日付が古くとも、他のブログや掲示板からURLが張られることでしょう。運がよければサイドバーに乗せてくれるかもしれません。ところてん式に消えていかない所です。

pvを稼ぐために

 Blog内を巡りやすくするためのナビゲーションを用意しましょう。再発見されやすいか否かではブログのアクセス数に大きな違いが出ます。エントリーを一つ追加したら、必ずサイトマップを手作業で更新すること。サイトマップへはブログのどの位置からもワンクリックでいけるようにし、ブログ内のどのエントリーへも3クリック以内でいけるように工夫しましょう。

 サイドバーに表示されるアーカイブは駄目です。何年何月何日に書いたものかを記憶していなければ使えないものではサイトマップの役割を持ちません。なによりも、まず自分自身が使いやすいように改造していくことです。自分自身が使いやすいものが、人にとっても使いやすいものであるかは解りませんが、自分自身でさえ使いにくいものは他の人にも使いにくいでしょう。

uuを稼ぐために

1.自分自身への為に
2.インパクトを追求する
3.便乗する
4.放出する

1.自分自身の為に作る

 経験上、多くのアクセスを呼び込めた記事は、自分の知りたいことを調べてきたり、まとめたエントリーでした。だからコメントに「自分が欲しい内容について考えた方がよっぽどアクセスアップに繋がると思う」と書きました。自分が欲しいものを素直に作る。書きたいことを書くではなく、後で自分が参考資料として使えるようまとめておいたり、自分が作業効率を上げるために作成したAjaxなどを保存しておくなど、訪問者の為ではなく、自分の為にのみ各記事を整理していくと不思議と人が舞い込んできます。このエントリーもそうです。自分の経験のまとめです。

2.インパクトを追求する

 娯楽性の強いBlogの場合はインパクトを追求するべきです。ブログに限った話ではありませんが。素人がものの良し悪しを判断するのに第一に用いるのが、その作品のインパクトです。第二に作者や内容に対する感情的な好き嫌いです。後者に関しては、作者が心底嫌われていた場合、ゴッホよりも素晴らしい絵を描いてもこき下ろされます。これに関しては今までの行いに左右されます。過去の行いが人に好かれるものであればあるほど評価は良くなり、アクセスの最大値の上限を上げてくれます。過去の実績とはそういう意味です。

3.便乗する

 はてなスターをブクマのコメントでもらうにはどうすればいいでしょうか?

 気の利いたコメントを残す?

 違います。注目のエントリーに便乗してブックマークコメントをつける事です。人が、今、見てくれているであろう、興味を持っているであろう可能性の高いものにとにかく便乗することです。下手にping送信先を増やすよりよっぽど効果があります。

4.放出する

 逆説的ですが、一日に100のアクセスを他のサイト、ブログに送れるエントリーは、それだけの価値があります。いわゆるニュースサイトやはてブそのものはこれに属します。

 アクセス数のみを上げよう、上げようとすると自滅します。アクセス数に気をとらわれる事無く運営した方が健全な状態を保てると思います。数字は魔物です。現状把握には便利ですが、惑わされてはいけません。

好きなようにやったらいい

 最終的にはこうなります。

 書きたいもの、作りたいものを作った結果としてアクセスが伸びないのであれば、その程度のものしか作れなかったというだけの話です。10エントリーを作成して全てが爆発的ヒットを生み出すことは先ずありません。50ぐらいつくってやっと1つ注目を受ける程度でしょう。そして、その注目を受ける最大の功労者は、決してやることリストに書かれているような小技ではありません。

 ツールを使うことで更新内容の芯がぶれてしまいやすいと言う問題点もあります。これさえ使っておけば大丈夫という考えに陥りやすく、便利な道具に手を出そうとしてしまう人はツールサーファーでもあり、何にせよあれこれと手を出してしまいがちです。更新内容の芯がぶれてしまうことの問題については、ブログ企画会議「アクセスアップに大事な四つのこと」 - 萌え理論ブログにおいて一つの結論が出されています。

 ツールに手を出して根拠の無い自信を持ってしまうよりは、デフォルトの設定のままコンテンツで勝負するよう意識した方がよっぽど効果があります。また、今まで書いてきたとおり、やることリストに書かれているものは殆ど効果がありません。気が大きくなるだけ損です。

 一口にアクセスアップといっても目標となるアクセスによって手段は様々かと思いますが、一日100ぐらいならばそんなツールに頼っているようでは話になりませんし、1000を超えるアクセスが目標であれば、なんの役にも立たないでしょう。帯に短し、たすきに長しなノウハウでは無いかと思います。